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2010 年度 実績報告書

GABA(B)受容体を介した気管支喘息誘発機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21791968
研究機関東北大学

研究代表者

水田 文子  東北大学, 大学院・歯学研究科, 大学院非常勤講師 (30396501)

キーワード気管支喘息 / GABA(B)受容体 / IP_3 / カルシウムイオン
研究概要

本年度も気管平滑筋におけるGABA_B受容体を介した気管平滑筋収縮機構を、IP_3合成量及び細胞内Ca^<2+>濃度調節機構の観点から研究を行った。
1.モルモット気管平滑筋は、GABA_B受容体作動薬(baclofen)により収縮した。
2.ヒト気管平滑筋細胞においてGABA_B受容体作動薬(baclofen)投与により生じる、IP_3合成増加作用、及びtransient phaseの細胞内Ca^<2+>濃度の増加作用は、GABA_B受容体拮抗薬(CGP35348)投与により抑制される。この前年度の結果をもとに、今年度は別のGABA_B受容体拮抗薬(CGP55845)を用いて、その作用を再確認した。その結果、細胞内Ca^<2+>濃度の増加作用、及びIP_3合成増加作用は、GABA_B受容体拮抗薬(CGP55845)投与によっても有意に抑制された。
3.ヒト気管平滑筋細胞へのbaclofen投与により生じるIP_3合成量増加作用は、G蛋白βγサブユニットシグナリング阻害剤(Gallein)前投与により有意に抑制された。
4.ヒト気管平滑筋細胞へのbaclofen投与により生じる、transient phaseの細胞内Ca^<2+>濃度の増加作用は、IP_3受容体遮断薬(Xestospongin C)前投与により有意に抑制された。
以上の結果及び前年度の結果は、気管平滑筋上のGABA_B受容体がG_i蛋白のβγサブユニット、PLC、及びIP_3受容体を介して細胞内Ca^<2+>濃度及びIP_3合成量を増加させ、気管収縮をもたらす可能性を示唆するものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 気管平滑筋におけるdopamine D_2受容体の発現とアデニル酸シクラーゼ活性の調節2010

    • 著者名/発表者名
      水田健太郎, 水田文子, 正木英二
    • 学会等名
      第38回日本歯科麻酔学会
    • 発表場所
      横須賀市
    • 年月日
      2010-10-08

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公開日: 2012-07-19  

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