研究概要 |
本研究では、個々に作製したデンタルスプリント型電気刺激装置にて、健常人7名の大口蓋神経走行部口蓋粘膜を電気刺激し、硬口蓋SEF を測定した。50ms以内に潜時12.3+/-1.2,17.9+/-2.7,45.6+/-3.7msの反応を認め、反応側性は、第一・二波は対側反応、第三波は両側反応であった。また電流方向は、第一波は前向き、第二・三波は後向きであり、信号源はすべて中心溝に推定された。今回記録された第一波は、その潜時、等磁界線図、等価電流双極子モデルより硬口蓋SEFにおける一次皮質成分と考えられ、反応側性は手足刺激で得られるSEFと同様に対側反応のみであることが示唆された。
|