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2012 年度 実績報告書

新規免疫療法の確立を目指した口腔癌患者に誘導されている多能性免疫担当細胞の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21791978
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

田中 香衣  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助教 (20431934)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード抗腫瘍免疫
研究概要

われわれは、マウスの口腔扁平上皮癌細胞株であるNR-S1Kを用いた、同系マウスへの移植モデルにおいて、癌の免疫回避機構のなかでも、補助刺激分子の一つであるB7-H1/B7-DC : PD-1経路、および、癌細胞の産生する可溶性因子により誘導される未熟骨髄系細胞の性状および機能について解析を進めてきた。
1.NR-S1KはB7-H1/B7-DCともに発現していないが、in vitroでIFN-g存在下に培養すると、また、マウスに生着させてin vivoに腫瘍増殖させると、B7-H1の発現が誘導された。2.NR-S1Kをマウスに接種すると、原発腫瘍の大きさに比例して脾臓の腫大が認められたが、それはCD11bhighGr-1med-highの大型リンパ球(Myeloid derived suppressor cell,以下MDSCとする)の異常増殖によるもので、脾臓のみならず末梢血、リンパ節および腫瘍周囲にも同細胞の集積が認められた。3.MDSCの表面抗原の解析では、Gr-1med-high、F4/80dim+、Ly49Q+、SIRPa+、PIR A/B+であったが、CD11cやMHC class I/IIは通常の樹状細胞の発現レベルより低い発現を示しており、CD80/CD86に関しても、それぞれ発現なし/低発現であった。4.MDSCは、成熟好中球とは異なる、未熟骨髄系細胞とでもいうべきヘテロな細胞集団であった。5.MDSCはサイトカイン発現のmRNAレベル解析では、IL-1b、IFN-a、IL-4、MIP-1aの発現のみが認められた。6.MDSCの存在にもかかわらず、担癌マウス所属リンパ節細胞の増殖反応は 増強されていた。7.NR-S1Kを同系マウス皮下に接種する前後に、別の担癌マウスより分離したMDSCを移植しても、腫瘍の増殖に対する明らかな影響は認められなかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Myoepithelioma of the parotid gland presenting as a retroauricular cutaneous nodule: A case report.2013

    • 著者名/発表者名
      Mochizuki Y, Omura K, Tanaka K, Sakamoto K, Yamaguchi A
    • 雑誌名

      J Clin Diagn Res

      巻: 7 ページ: 1165-8

    • DOI

      10.7860/JCDR/2013/6037.3096.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 口腔白板症の癌化に関する臨床的検討2013

    • 著者名/発表者名
      津島文彦, 桜井仁亨, 佐藤 昌, 須田悠里, 田中香衣, 富岡寛文, 島本裕彰, 中島雄介, 原田 浩之, 小村 健
    • 雑誌名

      日本口腔外科学会雑誌

      巻: 59 ページ: 691-8

    • 査読あり
  • [学会発表] 頸部郭清術後頸部再発例の検討

    • 著者名/発表者名
      田中香衣、大迫利光、釘本琢磨、望月裕美、平井秀明、富岡寛文、島本裕彰、生田 稔、原田浩之、小村 健
    • 学会等名
      第195回日本口腔外科学会関東支部学術集会
    • 発表場所
      千葉

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公開日: 2015-05-28  

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