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2009 年度 実績報告書

DIF・PDE1シグナルによるヒト悪性黒色腫に対するsiRNA療法

研究課題

研究課題/領域番号 21791986
研究機関三重大学

研究代表者

清水 香澄  三重大学, 医学部・附属病院, 助教 (20378368)

キーワードPhosphodiesterase / 悪性黒色腫 / 運動能
研究概要

Phosphodiesterase (PDE) 1は11種類報告されているPDEファミリーの一種で,細胞内のcAMP等の濃度を調整している.2004年,われわれは,粘菌由来の物質で腫瘍増殖の抑制作用も持つDifferentiation-inducing factor (DIF)のターゲット分子がPDE1であることを発見した.そこでDIF・PDE1シグナルによる悪性黒色腫の治療を着想し,科学研究費若手研究(B)(平成17, 18年度・平成19, 20年度)で,(1)悪性黒色腫細胞でのPDE1発現(2)悪性黒色腫細胞でのPDE1遺伝子変異の発見(3)遺伝子変異部位に対するsiRNAの作成等を行った.そこで本研究ではPDE1と運動能との関係をin vitroで検討した.
ヒト口腔由来悪性黒色腫細胞MAA等に,発現しているアイソザイムであるPDE1Aと,PDE1Cに対するsiRNAを作用させ,発現の抑制効果をリアルタイムPCRで確認した.また,siRNAを作用させた場合の運動能の変化を,マトリゲルインベージョンチャンバーを使用して検討した.尚,PDE1Cについては,遺伝子変異部位に対するsiRNAを使用した.その結果,PDE1A, PDE1Cそれぞれの発現は70%以上抑制された.また,siRNAによってPDE1A, PDE1Cの発現を抑制すると,いずれの場合にも運動能は,やや亢進した.
上記の研究結果は、第54回日本口腔外科学会総会(札幌)にて発表した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ヒト口腔由来悪性黒色腫細胞株でのPDE1遺伝子発現抑制2009

    • 著者名/発表者名
      清水香澄, 村田琢, 竹岡高志, 稲垣俊弘, 山口晋司, 渡邉由裕, 森田寛, 田川俊郎
    • 学会等名
      第54回日本口腔外科学会総会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2009-10-09
  • [学会発表] B16メラノーマ細胞でのphosphodiesterase 1の特徴2009

    • 著者名/発表者名
      渡邉由裕, 村田琢, 清水香澄, 関田素子, 田中宏明, 平本憲一, 田川俊郎
    • 学会等名
      第54回日本口腔科学会総会
    • 発表場所
      浜松
    • 年月日
      2009-04-16

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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