薬物徐放制御能を有する高機能性骨置換型アパタイトセメントの開発

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21792000
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 武知 正晃 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (00304535)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: アパタイト / 抗菌薬 / 骨置換 / 骨芽細胞 / 細菌 / セメント / 破骨細胞 / リモデリング

研究概要

骨伝導性が向上し、比較的早期にセメントが吸収し骨置換され、抗菌薬が持続的に徐放するような高機能性の非崩壊型アパタイトセメントを開発した。また家兎顎骨骨髄炎モデルを作製し、試作抗菌薬含有アパタイトセメントの抗菌効果および組織学的検討を行った結果、骨髄炎が完全に治癒し、また骨形成が良好であった。以上より、抗菌薬含有アパタイトセメントの顎骨骨髄炎において有用なDDS材料であることが明らかになった。

研究成果

• [雑誌論文] CX3CL1 expression induced by Candida albicans in oral fibroblasts. (2010)
  • 著者名/発表者名: Ohta, K., Nishi, H, Fukui, A, Shigeishi, H, Takechi, M, Kamata, N.
  • 雑誌名: FEMS.Immunol.Med.Microbiol. 60(2) ページ: 179-185
  • 査読あり
• [雑誌論文] Histopathological evaluation including cytokeratin 13 and Ki-67 in the border between Lugol-stained and-unstained areas. (2010)
  • 著者名/発表者名: Ohta, K, Ogawa, I, Ono, S, Taki, M, Mizuta, K, Miyauchi, M, Takechi, M, Shigeishi, H, Takata, T., Kamata, N.
  • 雑誌名: Oncol Rep. 24(1) ページ: 9-14
  • 査読あり
• [雑誌論文] Influence of factors related to implant stability detected by wireless resonance frequency analysis device. (2010)
  • 著者名/発表者名: Ohta, K., Takechi, M, Minami, M, Shigeishi, H., Hiraoka, M, Nishimura M., Kamata, N.
  • 雑誌名: J Oral.Rehabil. 37(2) ページ: 131-137
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of TGF-β1 on differentiation and mineralization of osteoblasts in interconnective porous calcium hydroxyapatite ceramics. (2009)
  • 著者名/発表者名: Hiraoka, M., Takechi, M., Minami, M., Ohta, K., Kamata, N.
  • 雑誌名: Archives of Bioceramics Research. 9 ページ: 303-306
  • 査読あり
• [学会発表] GM含有α-TCP/ACの顎骨骨髄炎への応用に関する基礎的研究-基本物性と骨形成評価について- (2010)
  • 著者名/発表者名: 二宮嘉昭、武知正晃、太田耕司、南正彦、多田美里、太田彰、湯浅哲也、石川邦夫、鎌田伸之
  • 学会等名: 第32回日本バイオマテリアル学会
  • 発表場所: 広島
  • 年月日: 2010-11-30
• [学会発表] GM含有α-TCP/AC硬化体の顎骨骨髄炎への応用に関する基礎的研究-基本物性と骨形成能について- (2009)
  • 著者名/発表者名: 二宮嘉昭、武知正晃、太田耕司、南正彦、平岡美里、太田彰、湯浅哲也、石川邦夫、鎌田伸之
  • 学会等名: 第31回日本バイオマテリアル学会
  • 発表場所: 京都テルサ(京都)
  • 年月日: 2009-11-17
• [備考] ホームページ等