口腔扁平上皮癌細胞株において、細胞接着因子であるintegrin familyのうちbeta4integrinの発現を阻害することにより細胞形態、運動性、浸潤能が変化することが今回の実験により判明した。このことからintegrin familyであるbeta4integrinが癌細胞において浸潤に大きく関与している可能性が示唆された。今後beta4integrinの発現を阻害することにより、生体内において癌細胞の浸潤を抑制し得る可能性があり、今後インテグリン阻害剤を用いた新規治療法の開発が望まれる。
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