I 遺伝子解析用サンプルの採取 インフォームドコンセントを得られた日本人非症候性口唇口蓋裂患者・家族から血液を採取した。(100家族) 血液はマスクスクリーニング用血液乾燥濾紙にて常温保存、手術または術前検査を行う場合は、その際に盆血を殊取し、凍結保存し、DNAを抽出した。 II 侯補遺伝子と口唇口蓋裂との関連解析 FOXF2、TGF-α、TGFβ-3、GABAA receptor、1HX8、RXRα、GAD67遺伝子をtargetに解析を行っている。 1)FOXF2、TGFα、TGFβ3、GABAA receptor、1HX8、RXRα、GAD67遺伝子の伝達不平衡解析: サンプルを採取した患者およびその両親のトリオを資料として、各遺伝子内に存在する複数のTagSNPについて、ダイレクトシークエンス法を用いてジェノタイピングを行い、伝達不平衡テストを行っている。 2)FOXF2、TGFα、TGFβ3、GABAA receptor、1HX8、RXRα、GAD67遺伝子と口唇口蓋裂との関連解析: 各遺伝子内のTagSNPについて、対照群、罹患群それぞれを用いてジェノタイピングを行い、関連解析を行っている。現在対照群のサンプリング中であり、統計的解析は今後行う予定である。今後は、さらに連鎖不平衡解析を行い、連鎖不平衡の保たれているSNPによりハプロタイプを構築し、ハプロタイプと疾患との関連解析を行う。
|