研究協力者 |
上園 保仁 国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (20213340)
鮎瀬 卓郎 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (20222705)
河井 真理 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 大学院生
渡邊 利宏 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 大学院生
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研究概要 |
レミフェンタニル(RF)は,時に急性耐性や術後痛覚過敏を引き起こす。オピオイドによる急性耐性獲得や痛覚過敏発症に,μオピオイド受容体(MOR)の細胞内移行や再感作様式への関与が示唆されている。RFおよびS(+)ケタミンの併用によるMORの細胞内移行や再感作様式に与える影響を解析し, RFのMORに対しどのように作用するのか,その分子メカニズム解明と発症予防対策について検討した。RFは濃度依存性にMORの再感作を抑制した。これが急性耐性や術後痛覚過敏を引き起こす一因かもしれない。また,ケタミン併用によりRFによるμORの細胞内移行を抑制し、再感作を促進した。S(+)-ケタミンはRFによる急性耐性・痛覚過敏発症予防に有用かもしれない。
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