変形性関節症(OA)の発症機序、ならびに実験的咬合干渉付与時に顎関節に生じる機能変化については未だ不明な点が多い。顎関節の機能変化を調べる指標の一つとして、顎関節機械受容器の応答特性変化が重要であることが報告されている。そこで実験的咬合干渉を付与したモデルの一つとして、ラット咬合高径増加モデルを用いて、顎関節機械受容器の応答特性の変化について電気生理学的手法を用いて調べた。本研究結果より、実験的咬合干渉などの侵害刺激は顎関節機械受容器へ影響を与え、変形性関節症発症の病因となる可能性が示唆された。
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