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2010 年度 実績報告書

骨組織中での骨細胞ネットワークの3次元的動態変化の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21792070
研究機関岡山大学

研究代表者

菅原 康代  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (70379775)

キーワード骨細胞 / 骨芽細胞 / 骨
研究概要

骨細胞は骨芽細胞から分化する際に形態変化を引き起こして突起によるネットワークを形成する。この突起によるネットワークが骨に対するメカニカルストレスを感知し、骨代謝を制御していると言われているが、その役割や状態の詳細は未だ解明されていない。そこで本研究では、骨組織中の骨細胞ネットワークが、変化するコミュニケーションを持つかどうかを3次元的に解明することを目的としている。しかしながら、これまで骨細胞は周囲を硬い骨基質中で覆われているため、その3次元構造を観察することさえ困難であった。そのため、骨組織中の骨細胞の突起によるネットワークが本当に動的に変化するかどうかは、未だ解明されておらず不明である。我々の研究グループは、骨細胞がアクチン線維に富んでいることに注目し、ニワトリの骨組織中の骨細胞、骨芽細胞のアクチン線維を蛍光色素と共焦点レーザー顕微鏡を用いて3次元構築し、形態計測する方法を考案した。しかしながら、この手法はニワトリ頭蓋骨のみで使用できる技術であったため、本年度は、実験動物として最近普及している遺伝子改変マウスにも応用できるように、マウスで骨中の骨細胞を可視できるように研究した。その結果マウスの骨組織中の骨細胞を三次元的に観察することが可能となり、その形態計測結果をCalcif Tissue Int (in press)に報告した。マウスの骨細胞の三次元的形態およびその分布はニワトリのそれと異なっていることがわかったが、丸いbodyと細長い突起を多数持つという特徴は類似していることが分かった。本年度は生きた骨組織中の骨細胞のカルシウム動態についてもライブイメージでとらえ、学会報告を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] The three-dimensional morphometry and cell-cell communication of the osteocyte network in chick and mouse embryonic calvariae

    • 著者名/発表者名
      Sugawara Y
    • 雑誌名

      Calcif Tissue Int

      巻: (in press 印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] 骨組織内ライブイメージングを用いた機械的刺激に対する細胞内カルシウム応答の検討2010

    • 著者名/発表者名
      石原嘉人, 菅原康代
    • 学会等名
      日本矯正菌科学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20100927-20100929
  • [学会発表] 超高圧電子顕微鏡を用いた骨基質と骨細胞突起の3次元再構築2010

    • 著者名/発表者名
      今井裕一、上岡寛、石原嘉人、吉川祐介、菅原康代
    • 学会等名
      日本矯正歯科学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20100927-20100929
  • [学会発表] Direct Imaging of Flow-induced Oscillatory Calcium Rise in Living Bone2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshihito Ishihara, Yasuyo Sugawara
    • 学会等名
      88th International Association for Dental Research & American Association for Dental Research
    • 発表場所
      Barcelona, Spain
    • 年月日
      20100714-20100717
  • [学会発表] 超高圧電子顕微鏡による骨細胞の観察2010

    • 著者名/発表者名
      上岡寛、Sakhr A Murshid、石原嘉人、梶村直子、長谷川紀昭、安藤涼子、菅原康代
    • 学会等名
      日本顕微鏡学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20100523-20100526

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公開日: 2012-07-19  

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