成長軟骨細胞自身が産生する分泌性蛋白質因子による分化調節メカニズムを解明するため、成長軟骨細胞が発現しているシグナル配列を有する蛋白質因子の網羅的同定・解析を試みた。その結果、SST-REX法によって313クローンを単離し、70種以上の分泌性蛋白質因子を同定した。これらの分子群の中から、分泌性蛋白質因子IGFBP5(Insulin-like growth factor binding protein 5)および膜蛋白質因子FGFR5(Fibroblast growth factor receptor 5)に注目し、これらの分子が特定の軟骨細胞分化段階にのみ発現していることを突き止めた。
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