上皮細胞における活性型ビタミンD3の効果の検討

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21792093
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 矯正・小児系歯学
• 研究機関: 北海道医療大学
• 研究代表者: 倉重 圭史 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (30453278)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: 活性型ビタミンD3 / 抗細菌性ペプチド / ディフェンシン / LL-37

研究概要

小児の口腔粘膜上皮は、成人と比較し角化が乏しく、上皮結合および抗細菌性ペプチドの発現を上昇することが予想される。そのため、活性型ビタミンD3を添加した結果、上皮結合の亢進が認められ、抗細菌性ペプチドの発現の一部上昇が認められた。本研究により活性型ビタミンD3は、化学的防御機構亢進する傾向にあり、また機械的防御機構である上皮結合を亢進させるため、小児の口腔ケアおよび感染予防に有用であることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] ストレス関連分泌介在物質がβディフェンシン発現変化に及ぼす影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高藤美帆子、齊藤正人、倉重圭史、安彦善裕、五十嵐清治
  • 雑誌名: 小児歯科学雑誌 1巻 ページ: 1-10
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression of claudin-4 and -7 in porcine gingival junctional epithelium. (2009)
  • 著者名/発表者名: Saitoh M, Kurashige Y, Nishimura M, Yamazaki M, Igarashi S, Kaku T, Abiko Y.
  • 雑誌名: Med Mol Morphol. Dec;42(4) ページ: 212-215
  • 査読あり
• [学会発表] Effect of Vitamin D3 on Antimicrobial Peptides Expression in Keratinocytes (2010)
  • 著者名/発表者名: YOSHIHITO KURASHIGE
  • 学会等名: International Association for Dental Research 88^<th>
  • 発表場所: Barcelona, Spain
  • 年月日: 20100714-20100717
• [学会発表] 活性型ビタミンD3による抗細菌ペプチドの発現変化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 村井雄司
  • 学会等名: 第48回日本小児歯科学会
  • 発表場所: 名古屋(愛知県)
  • 年月日: 20100519-20100520
• [学会発表] 乳歯における突発性内部吸収症例と文献的考察 (2009)
  • 著者名/発表者名: 倉重圭史
  • 学会等名: 第27回日本小児歯科学会北日本地方会
  • 発表場所: 石巻専修大学(宮城県)
  • 年月日: 2009-10-24
• [図書] 小児の歯科治療(診察検査・診断) (2010)
  • 総ページ数: 351
  • 出版者: 永末書店