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2009 年度 実績報告書

合成ペプチドを用いた新たな歯周組織再生療法の試み

研究課題

研究課題/領域番号 21792133
研究機関鶴見大学

研究代表者

掛川 文子  鶴見大学, 歯学部, 学部助手 (70514280)

キーワード歯周組織再生 / 合成ペプチド / エナメルシースプロテイン / ヒト歯根膜細胞
研究概要

エナメルタンパク質のひとつであるエナメルシースプロテインは,主にエナメル質の小柱鞘の形成に係るタンパク質である。今までに,ブタエナメルシースプロテインがヒト歯根膜細胞(HPDL)細胞に対して細胞分化誘導能を持つということが報告されている。そこで本研究では、歯周組織再生療法への応用を目指してエナメルシースプロテインの合成ペプチドを数種類作製し,これらのHPDL細胞に対する細胞分化誘導能活性を調べた。
ヒトエナメルシースプロテインのC末端側アミノ酸配列から数種類のペプチドを合成し,これらの細胞分化誘導能をHPDL細胞が有するアルカリフォスファターゼ(ALP)活性の測定、リアルタイムPCRによる骨マーカー発現量の測定、石灰化誘導実験などを行って確認した。
その結果、エナメルシースプロテインのペプチドがヒトHPDL細胞のALP活性を誘導することが示された。数種類のペプチドの中でSDKPPKPELPGVDF(H-2)の配列が最も強いALP活性の誘導を示した。リアルタイムPCRの結果ではH-2をHPDL細胞に添加すると骨形成マーカーであるOPN、BSP,OCの遺伝子発現は、ペプチド未添加群よりも添加群の方が強いことが判明した。また培養28日目には石灰化ノジュールも認められた。このことからH-2は,HPDL細胞に対して硬組織形成誘導能を有している可能性が判明した。
今後,歯周組織再生治療薬として応用することを目的として動物実験をおこなっていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Cytodifferentiation Activity of Synthetic Human Enamel Sheath Protein Peptides2009

    • 著者名/発表者名
      Ayako Kakegawa
    • 学会等名
      Asian Paciffic Society of Periodontology
    • 発表場所
      シンガポール
    • 年月日
      2009-08-29

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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