研究課題
若手研究(B)
近年、歯周病は糖尿病や動脈硬化性疾患を含む全身疾患と密接に関連することが明らかにされてきたが、歯周病状態を反映する生物学的指標については確立されたものがない。この研究では中年成人男性を対象とし、歯周状態と生活習慣病関連の指標について検討すると同時に、アディポサイトカインの1つであるアディポネクチンとその分画について検討した。アディポネクチンの活性の中心を担う高分子量分画の総アディポネクチンに対する比を比較すると、歯周ポケットがある群では、有意に低値を示すことがわかった。またわが国における歯周病の一般的治療が血管機能を改善するかについても検討を行い、治療直後より血管内皮機能が改善し、接着因子が関与している可能性を示した。これらは歯周病の早期発見、さらには治療につながる有用な結果であり、今後臨床に応用したい。
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