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2010 年度 実績報告書

開口反射誘発部位の看護形態学的特徴―エビデンスに基づいた機能訓練法確立のために―

研究課題

研究課題/領域番号 21792179
研究機関鹿児島大学

研究代表者

下高原 理恵  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 助教 (50404538)

キーワード開口反射誘発法 / K-point刺激法 / 口腔 / 看護技術 / 走査電子顕微鏡 / 摂食・嚥下 / 支配神経 / 形態
研究概要

本研究の目的は「開口反射誘発法としてのK-point刺激法の形態学的根拠を明らかにする」ことにより,「エビデンスに基づいた摂食・嚥下訓練法」のための基礎的資料を得ることである。この目的に従い今年度は,口腔粘膜上皮の形態を光学顕微鏡・走査電子顕微鏡を用いて検索した。舌神経の走行する側頭下窩には,外側翼突筋と内側翼突筋がある。外側翼突筋は,蝶形骨の大翼下面から起こる上頭と蝶形骨の翼状突起外側板の外側面より起こる下頭との2頭を有し,これら2頭は後方に向かい走行するうちにたがいに合流して下顎骨頚の前面および顎関節円板に停止していた。外側翼突筋は,下顎神経前枝からの枝による神経支配を受けていた。内側翼突筋も,上顎結節より起こる浅頭と蝶形骨の翼状突起外側板の内側面より起こる深頭の2頭を有するが,これらをなす筋線維群は下後外側方に向かい走行して下顎角の内側面に停止していた。内側翼突筋は,下顎神経本幹からの枝による神経支配を受けていた。三叉神経の第3枝である下顎神経本幹は,内側に位置する口蓋帆張筋と外側に位置する外側翼突筋との間を下行しながら前枝と後枝とに分かれていた。下顎神経後枝からの枝は,耳介側頭神経と舌神経が出ていた。舌神経は,外側翼突筋の内側面,次いで内側翼突筋の外側面に沿って下行して,その後,上咽頭収縮筋下縁の高さで前内側方へと向きを変えていた。顎下部に達した舌神経は舌骨舌筋の外側面に沿い,前方に走行していた。舌神経は側頭下窩において下顎神経からの1分枝として分かれ,上咽頭収縮筋下縁に沿って茎突舌筋と下顎第3大臼歯の間の部位を前内側方に走行していた。その後,顎下腺の深層部分の上方を舌骨舌筋の外側面に沿って前方に進んでいた。舌骨舌筋の前縁に達した舌神経はいったん下行して顎下腺管の外側を通りながらこれを横切り,次に再び上前方に進み,顎下腺管の内側に位置を占めていた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 摂食・嚥下障害に効果的なK-point刺激法-開口反射誘発法の形態学的根拠2010

    • 著者名/発表者名
      下高原理恵
    • 雑誌名

      看護技術

      巻: 56巻 ページ: 80-85

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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