| 研究概要 |
本研究は,中堅看護師の果たすべき役割やその意義とはどのようなものなのかを明確にすると共に,中堅看護師の就業継続に向け管理者に必要とされる支援を提案することを目的としている.
平成24年度は,研究最終年度であることから今までの研究結果を踏まえ下記の内容を行った.
1.平成21年度～22年度に実施した中堅看護師の役割内容に関する調査結果の再度見直しを行った.看護学研究に従事している者に,分析結果を再分析してもらい,抽出されたカテゴリーの一致率を確認した.また,新たな先行研究等の情報を検索し,更なる因子抽出の必要性について確認した.
2.試案段階だった「管理者向け"中堅看護師・対応支援マニュアル"」に上記の内容を反映させ,加筆・修正を行った.また,このマニュアルを臨床現場に従事している管理者4名^*1に閲覧してもらい意見交換の場を設けた.意見交換の内容を受けて,分かりにくい表現や,不足している言葉について修正・加筆を行った.
*1:意見交換には,インタビュー協力者を考えていたが,研究に関して助言を受けている専門家より内容を確認する上では,研究者と関わっていない第三者からのフィードバックが有意義ではないかとの意見があり,本研究の協力者ではない者らに依頼した.なお,意見交換の際は,倫理的配慮を遵守した手順を踏んで進めた.
3.続いて,管理者らに見直ししたマニュアルを実際に活用してもらった.活用を依頼した管理者は,インタビューに協力した者らとした.研究者とも面識があることから,活用中も活発なフィードバックをもらうことができた.実際の活用によって,得られた意見をもとに加筆・修正を行った.
上記1～3の実施により,マニュアルの精選化が図れたと考える.
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