研究課題/領域番号 |
21792191
|
研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
荒川 千秋 目白大学, 看護学部, 准教授 (40312897)
|
キーワード | インシデント / 医療事故 / 看護師 / 介入 / 与薬 |
研究概要 |
研究の目的: 介入(与薬に関する講義のみ+与薬に関する情報の提供)の有効性を明らかにする。 研究実施計画: 平成20年度検討した介入方法(講義+情報提供)を行う。 方法は、方法:与薬に関する情報提供を1ヶ月に一回行う。実施施設は、関東地域の300床未満の医療施設1施設で行なう。研究デザインは看護師を無作為に介入群と対象群の2群にわけ、検証力が一番高いとされているrandomized controlled trials(以下RCTとする)を採用する。アウトカム評価としては介入群と対象群で、1年間のヒヤリハット事例の件数及び発生場面を比較する。ヒヤリハット事例(回数・発生場面)の把握は1ヶ月ごとに対象者に往復葉書を郵送し、返送を依頼する。講義を実施するのは、応募者あるいは大学院生とする。 研究の成果: 本年度は計画通りにはできなった。介入の成果としてインシデントが減少しているFranklinらの研究では、11の薬剤の安全性に関する内容を看護師が自分の時間で、インターネット上で学べる介入方法をとっている。来年度の介入では、講義に勤務の都合上、出席できなかった対象者もいる可能性を考え、Yamagishiが交替勤務をしている看護師を対象に行なって有効性が示されているウェブベースの研修を用いるなどして、講義や情報提供の内容を看護師が自分の時間で学べる方法も検討する必要がある。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
介入方法の十分な検討が必要だったことと、施設の開拓に時間が要したことが理由としてあげられる。
|
今後の研究の推進方策 |
平成23年度は介入方法の検討と、施設の開拓をおこなったので、平成24年度は介入の実施ができると考えられる。
|