研究概要 |
変形性膝関節症患者における生活上の困難, セルフケア能力を測定する尺度を開発し, 生活上の困難, セルフケア能力の関連要因およびwell-beingとの関連性を明らかにし,セルフケアを高める学習支援プログラムを考案した.結果として,信頼性・妥当性を備えた14項目3因子の「変形性膝関節症患者生活上の困難尺度」,および20項目5因子の「変形性膝関節症患者セルフケア能力尺度」が開発された.生活上の困難を感じている者ほどwell-beingが低いことが示され,セルフケア能力の高い者は低い者と比べてQOLが高い可能性が推察された.このことは,生活上の困難を克服し,セルフケア能力を高める学習支援プログラム構築する意義を示唆するものである.
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