肺がん患者の術後不快症状に着目し、退院後の生活も患者自身が主体的な療養生活を継続する力を高めることができる看護支援方法を検討することである。肺がん手術療法後の患者は、複数の不快症状を抱えており、術後 5 日目までの不快症状の程度と日常生活への影響は、術後 1 日目と術後 2 日目で有意に高く(P<0.05)、創部以外の不快症状として、肩部疼痛を経験していることが明らかになった。また術後 6 ヵ月を経過しても治療に伴う不快症状を抱えながら日常生活を送っており、退院時と比較しても主観的回復感はそれほど上昇しないことが明らかになった。
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