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2011 年度 実績報告書

虚血性心疾患患者の社会的孤立構造モデルの検討

研究課題

研究課題/領域番号 21792237
研究機関北海道医療大学

研究代表者

舘山 光子  北海道医療大学, 看護福祉学部, 准教授 (30336432)

キーワード虚血性心疾患 / 社会的孤立 / 尺度
研究概要

本研究は虚血性心疾患患者の「社会的孤立」の構成要素と関連要因を明らかにした上で、社会的孤立の先行要因(原因)と心理反応(結果)を含めた「虚血性心疾患患者の社会的孤立に関する構造モデル」を作成し、その妥当性を検討することを目的としている。
23年度は、アイテムプールを整理し、3下位尺度9要素43項目の「病者の社会的孤立感尺度(原案)」を作成した。回答形式は5段階評定を用いて「違う(1点)」「やや違う(2点)」,「どちらともいえない(3点)」「ややそうだ(4点)」「そうだ(5点)」とし、得点が高いほど「社会的孤立」の状況にあることを示す尺度とした。
外来通院中の虚血性心疾患患者を対象とした質問紙調査を実施し(配布数352、回収数300・回収率85.2%)、3分の1以上の項目で無回答のある10ケースを除いた290名のデータを用いて、尺度の信頼性・妥当性の検証を行った。項目分析によって各質問項目の回答分布・総得点への寄与を確認後、探索的因子分析(一般化最小二乗法・プロマックス回転)により、最終的に18項目3因子構造からなる「病者の社会的孤立感尺度」を作成した.各因子のCronbach's α係数は,第1因子(関係変化)0.90、第2因子(活動抑制)0.89、第3因子(陰性感情)0.90、尺度全体では0.94と高い内的整合性が認められ、Spearman-Brownの係数は0.96,Guttman係数は0.95と尺度としての基準を満たしているため,社会的孤立感の測定尺度として活用できると判断した。また、Ando, Osada & Kodama Lone liness Scale(AOK孤独感尺度)との併存的妥当性も確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

23年度は研究の第3段階として社会的孤立の測定に用いる尺度の開発を進め、「病者の社会的孤立感尺度」を作成できた。

今後の研究の推進方策

24年度は当初の計画通り研究を進める予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 虚血性心疾患患者の社会的孤立の構造-病気になって体験した社会生活の変化から-2011

    • 著者名/発表者名
      舘山光子
    • 学会等名
      第8回日本循環器看護学会学術集会
    • 発表場所
      宮城県仙台市
    • 年月日
      2011-11-13

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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