社会的孤立感は、年齢の高い者、女性、配偶者がいない者、無職の者で高く、PCI・CABG両方の治療経験を持つ者、胸痛発作を頻繁に体験している者ほど高かった。構造モデルでは、虚血性心疾患の特徴でもある[胸痛・発作]が[生活への影響]を自覚させ、病気が良くならないという[病気の回復]の不確かさにもつながっていた。さらに[病気の回復]に対する不確かさは[生活への影響]と社会的孤立を促進させていた。また、社会的孤立感は心理反応として[不安]と[混乱]をもたらし,最終的には[抑うつ]を生じさせるという構造が明らかとなった。
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