本研究は、妊娠・出産の計画性の実態、計画妊娠と計画外妊娠のそれぞれの特徴、妊娠や出産に対する意識、生活の実態を明らかにすることを第一の目的とし、妊娠期から出産後において、母親の生活リズム、母親役割や育児行動、夫婦関係と、妊娠の計画性や受容との関連の検証を第二の目的としている。 今年度は、上記課題に関連する文献から現代社会の実態を把握するとともに、調査内容を分析した後に調査票を作成した。研究の概要をはじめ、研究方法、調査内容、倫理的配慮等、本研究課題内容について所属機関の倫理審査委員会に申請し、承認を得た。調査票については、研究協力者との推敲とともに、プレテストを実施しその結果から現在調査票の再考・修正を行っている。また、研究協力施設との打ち合わせを行っている。 今後も、本調査実施、調査結果の分析、考察、まとめにより、上記目的に向かって研究を進めていく予定である。縦断研究を行うことにより、妊娠期からの生活リズム、役割意識、育児行動、夫婦関係の変化を明らかにできるため、家族の健全な成長を支援する基礎データとなるよう引き続き調査を継続していきたいと考える。
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