本研究は、妊娠・出産の計画性の実態、計画妊娠と計画外妊娠のそれぞれの特徴、妊娠や出産に対する意識、生活の実態を明らかにすることを第一の目的とし、妊娠期から出産後において、母親の生活リズム、母親役割や育児行動、夫婦関係と、妊娠の計画性や受容との関連の検証を第二の目的としている。 3年目の今年度は、妊娠末期における調査の終了し、産後3~4か月の調査を行った。妊娠末期調査では、対象者1000名への調査票配布を終了し、約300名から回答を得、そのうち約250名から継続調査の同意を得た。また、産後3~4か月の母親への調査票を配布中であり、現在約100名から回答を得た。これらの回答から、計画妊娠であると答えた母親は約8割であり、計画妊娠と計画外妊娠である場合の心理状況に違いが認められた。生活リズム、母親役割意識・育児行動、夫婦関係については現在分析中である。各時期の、妊娠、出産に関する状況を把握するとともに、それらの実態と生活リズム、母親役割意識・育児行動、夫婦関係との関連を分析している。調査の中途中止により産後1年~1年半時の調査は未定である。 今後は、引き続き産後3~4か月時の調査を実施するとともに、妊娠末期、産後3~4か月時の調査結果の集計、分析、考察を進めていく。各時期の、妊娠、出産に関する状況を把握するとともに、それらの実態と生活リズム、母親役割意識・育児行動、夫婦関係との関連を分析していく。妊娠期からの生活リズム、母親役割意識・育児行動、夫婦関係の変化を分析し明らかにすることで、家族の健全な成長を支援する基礎データとなるよう研究を継続していく。
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