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2009 年度 実績報告書

幼児に対するプレパレーションの普及に向けたシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21792269
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

山口 孝子  名古屋市立大学, 看護学部, 講師 (90315896)

キーワードプレパレーション / 幼児 / 促進要因 / 阻害要因
研究概要

当研究の全体構想としては、小児医療におけるプレパレーションのさらなる普及に向けたシステムを構築することである。近年、プレパレーションの主たる実践者である看護師において、プレパレーションが必要であるとの意識をもっているにも関わらず、十分実施することができない実態が報告されている。そこで我々は、先行研究においてプレパレーションに対する意識と実態の影響要因として抽出された6つの主成分についてさらに検討を加えた。
その結果、プレパレーションの促進要因として「患児の基本的人権の尊重」、阻害要因として「ネガティブな職場環境」「実施に対する自信のなさ」が関与することが明らかとなった。
今年度は、これらの促進要因、阻害要因について、看護師の具体的認識や経験を明らかにするため、小児病棟の看護師41名を対象に面接調査を実施した。今後は、データ解析を進め、主にプレパレーションの阻害となりうる条件や状況、それらへの対応や改善策を検討する予定である。その後、本研究より得られた知見を研究協力者である看護師にフィードバックし、小児医療の現場での対応・改善策を実際的に模索しくことが課題である。
そして、本研究成果によりプレパレーションが多くの患児に実施されると、入院における患児の苦痛は減り、積極的に治療に取り組めることが見込まれる。また、退院後の心理的混乱の解消、生涯にわたる健全な健康観、それを成し遂げる自信や行動力を育成できることも期待できる。さらに、小児看護の専門性の向上という意義がある研究と考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 主成分分析による幼児へのプレパレーションの影響要因に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      山口孝子, 堀田法子, 下方浩史
    • 雑誌名

      日本小児看護学会誌 18(2)

      ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 幼児への処置に関するプレパレーションの促進要因と阻害要因し検討-意識と実態とのずれに着目して-2009

    • 著者名/発表者名
      山口孝子, 堀田法子, 下方浩史
    • 雑誌名

      日本小児看護学会誌 18(3)

      ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [学会発表] 幼児への処置に関するプレパーションの促進要因と阻害要因の検討.2009

    • 著者名/発表者名
      山口孝子, 堀田法子, 下方浩史, 大塚景子
    • 学会等名
      第56回日本小児保健学会
    • 発表場所
      大阪市
    • 年月日
      20091029-20091031

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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