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今年度は、昨年度に引き続き、幼児後期の子どもの手術に伴う苦痛緩和を目指したケアプログラムの開発を目的に、研究を進めた。開発にあたり、国内の事例・研究報告や文献の収集を進めながら、手術を受ける幼児後期の子どもの特徴と、援助の実状について調査し、ケアプログラムに必要な内容について検討を行った。
その結果、幼児後期の子どもの手術に伴う苦痛緩和を目指した看護援助には、(1)手術に伴う苦痛に対する子どもの準備状態が整っているかについて繰り返しアセスメントしていくこと[苦痛に対する子どもの準備状態の強化]、(2)苦痛に対してどのように対応すればよいかについての練習を行っていくこと[苦痛に対する子どもの対処能力の強化]、(3)親の不安の軽減を図り、親から子どもへのサポートを促進する援助を体系的に行うこと[親から子どもへのサポート行動の促進]、(4)手術前に子どもが予測していた状況と手術後の現実の状況を結び付けていくこと[子どもの対処行動の促進]の4つの要素が必要であることが明らかとなった。また、幼児後期の子どもは、手術に向かう経過や手術後の様々な場面において、新たな不安を生じやすく、継続的に援助を行うことの必要性が示唆された。そのため、ケアプログラムの構成にあたっては、手術前後を通した継続的な視点で開発していく必要性も示唆された、
本年度の結果を踏まえ、次年度以降さらに情報収集を行い、臨床でのケアプログラムの実施、効果の検討を目指していく。
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