• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

運動介入による主観的睡眠評価と健康関連QOLに関する縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21792291
研究機関弘前大学

研究代表者

西村 美八  弘前大学, 大学院・保健学研究科, 助教 (00436015)

キーワード睡眠 / PSOI / 健康関連QOL / 肥満 / 運動 / 一般住民
研究概要

1.目的:本研究は,生活習慣病予防の主たる対象である地域住民に焦点を当て,身体活動の実践が主観的な睡眠の質と関連するという仮説のもと運動習慣改善を意図した介入プロジェクト受講による主観的睡眠評価および健康関連QOLの縦断的変化を検討することである。平成23年度はこの目的に従って,成人健診および運動・栄養に関する介入活動より,以下の各種指標について調査,測定を行った。なお,本研究は岩木健康増進プロジェクト(弘前大学医学部社会医学講座)と連携のもと実施した。2.成人健診(1)方法・対象:青森県弘前市岩木地区に在住する住民で,岩木健康増進プロジェクト成人健診に参加した一般成人約1000名である。(2)調査期間:平成23年5月下旬の10日間とした。(3)測定項目:(1)アンケートによる生活習慣等の聞き取り調査(2)身体組成値,(3)血液生化学検査,(4)各種身体機能検査である。本調査では,対象者を男女別に分類し,若年群,中年群,高齢群に区分した。(4)結果:男女とも高齢群では睡眠時間が長く,若年群・中年群では睡眠の質を悪いと評価する者が多かった。睡眠障害と健康関連QOLにおいて,身体的健康度が良い者より悪い者では,睡眠障害のオッズ比が高かった。これは,精神的健康度においても同様の傾向を認めた,睡眠障害はQOLの低下に影響することが推測された。3.運動・栄養に関する介入活動(1)方法・対象:岩木地区に在住する住民約100名を対象とした。(2)実施期間:1回/週(2時間/1回)の健康実践教室を6カ月間とした。(3)測定項目:2.成人健診の内容に準じ教室前後の変化を検討した。(4)結果:運動教室後では運動習慣は増加,また,抑うつ傾向,身体組成値,脂質代謝は改善したが,喫煙・飲酒習慣,睡眠習慣,QOLでの変化は見られなかった。本研究の結果から、低頻度の運動介入は心身に良好な影響を及ぼすことが示唆された。これらが具体的な生活習慣の改善,QOLの向上につながるよう,今後は影響因子を多角的に検討する必要がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 一般住民における運動介入が生活習慣および健康指標に及ぼす影響について2012

    • 著者名/発表者名
      西村美八, 松坂方土, 高橋一平, 倉内静香, 古川照美, 梅田孝, 兼板佳孝, 大井田隆, 中路重之
    • 学会等名
      第82回日本衛生学会学術総会
    • 発表場所
      京都大学(京都府)
    • 年月日
      2012-03-25
  • [学会発表] 一般住民における睡眠障害と健康関連QOLとの関係2011

    • 著者名/発表者名
      西村美八, 松坂方士, 高橋一平, 檀上和真, 倉内静香, 古川照美, 梅田孝, 兼板佳孝, 大井田隆, 中路重之
    • 学会等名
      第70回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      秋田アトリオン(秋田県)
    • 年月日
      2011-10-20

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi