本研究の目的は、軽度発達障害児の療育支援体制の充実に向けた活動評価指標を開発することである。 従って、本研究では軽度発達障害児の療育体制の実践事例を詳細に調査し、支援体制の充実にむけ、保健活動の根拠の明確化および保健活動の今後の方向性を導出する活動評価指標を開発することを目指す。 調査1では、先行研究の文献検討によって本研究における枠組みの設定を行う。方法として、国内外の文献および先行研究の知見の整理を行った。さらに、保健師の取り組み事例に関する国内外の文献(活動報告含む)を収集し保健師の活動プロセスが詳細に記述されている事例を選定した。以上の文献より、保健活動の目的、内容、もたらされた成果、評価方法(評価内容、評価時期、評価指標)について整理し、その結果より、保健活動の評価に関する枠組みの基礎資料を得た。 調査2として、更に知見の修正・発展を図るため、昨年度の対象に追加し、2自治体において保健師の育児支援における援助の実態について倫理的配慮を遵守したうえで調査を実施した。以上の結果を踏まえ、軽度発達障害児の療育支援体制の充実に向けた活動評価指標を現在検討中である。
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