経済連携協定による外国人看護師・介護士候補生の受け入れが開始され、医療保健福祉の現場における文化の多様性がより広まるなかで、互いの文化の違いを認識し尊重する文化的感受性をもつことが重要となる。本研究は、文化的感受性を高めることを目指し、文献検討と国内外の外国人職員受け入れ経験者、外国人職員からのインタビュー結果をもとに介護保険施設におけるケア管理ガイドラインを作成した。ガイドラインの構成は、共通項目、と職員別の項目(管理職、日本人職員、外国人職員)とした。ガイドラインは、エキスパートパネルを実施し実用性、汎用性の検討をおこないその結果をもとに修正と洗練に取り組んだ。今後は現場における試用とその効果を検討し、実用性を高めていく必要がある。
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