本研究は、幼児期からの肥満予防に向け、肥満に関連する因子がどのように肥満に影響するのかを明らかにし、小児肥満の予防に向けた幼児健診時の保健指導のための指針を作成することを目的とした。本研究結果は、肥満予防の好機が3歳から5歳ころを中心とした幼児期にあること、また、肥満と関連のある因子として、母親の妊娠中の喫煙・朝食欠食や、3歳までのbody mass indexのリバウンド、幼児期の生活習慣などを明らかにした。一方、幼児健診を担当する保健師は、その必要性を認識しながらも、目の前にある他の健康課題に対応を求められ、他職種と連携して養育者の育児能力の向上を支援する必要性を感じていた。今後、他職種連携による介入方法の開発が必要である。
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