1. 鳥取大学医学部倫理審査委員会に研究計画書を提出し、承認を得た。 2. 本研究の先行研究となる調査結果について、学会発表を3件行った。 1) 第35回日本看護研究学会学術集会において、「訪問看護ステーションに勤務する看護職の仕事継続意思に関連する要因」を発表した:訪問看護師の仕事継続意思には、仕事内容満足度と社会的スキルが関連していた。 2) 第29回日本看護科学学会学術集会において、「訪問看護師を対象としたアサーショントレーニングの施行と評価(第2報)」を発表した:トレーニング6か月後の仕事満足度得点が有意に上昇し、社会的スキル得点はトレーニング後も上昇の傾向を示した 3) 第14回日本在宅ケア学会学術集会において、「訪問看護師を対象としたアサーショントレーニング講習会の試行と評価(第3報)」を発表した:アサーショントレーニングがその後の職業生活にどのように役立ったかというアンケート内容をまとめた結果、[人はそれぞれ違うことに気付いた]、[自分の自己表現を振り返った]、[自分の気持ちが楽になった]など、8つのカテゴリーが明らかとなった。短期型トレーニングであったが、参加者は、アサーションの核となる要素を理解できていたと考えられた。 3. アサーションとカウンセリングの理論と体験学習を組み合わせた継続プログラム案を考案した。心理学的手法として、カウンセリングの基礎的知識を習得するプログラム(ロジャーズの人間観・client-centered therapy・共感的理解等)と、カウンセリングの基本的技法を習得するプログラム(積極的傾聴法)を取り入れたものを計画している。
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