平成22年度からの実施が計画された、自殺防止のためのこころの健康づくりに関する稼動に向けて管理体制の整備を行った。調査研究として介入する企業の選定を進め、企業関係者、産業医・保健師、健診機関、大学との連携により、労働安全衛生法に定める定期健康診断における法定外の検査項目として、自己記入式抑うつ尺度質問票および唾液アミラーゼを用いた検査体制の整備を行った。またIT環境を用いた健康情報の提供や健康管理体制の整備を進め、身体の健康管理と心の健康管理を一元化したより具体的で直接的な介入に向けた体制が整えられた。この程、検査手法として取り入れる唾液アミラーゼを用いたうつ病スクリーニングの有用性を検討すべく、予備調査として行った結果を第68回日本公衆衛生学会総会にて発表し、名古屋市立大学紀要へ論文として掲載した。 事後対応や包括的なケアシステムの構築までを含めたモデル事業として平成24年度までの継続した実施を目指しており、事業場の実態に則した取り組みを行うべく各関係機関との連携により対応を進めている。
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