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2012 年度 実績報告書

介護保険施設で働く看護師の倫理的感受性を高める教育方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21792331
研究機関愛知県立大学

研究代表者

藤野 あゆみ  愛知県立大学, 看護学部, 講師 (00433227)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード介護保険施設 / 倫理 / 教育方法
研究概要

介護保険施設で働く看護職が施設に潜在する倫理的課題をとらえて働きかけるためには、倫理的課題を敏感にとらえる道徳的感受性を備えていることが欠かせないと考えられた。しかし、看護職は日常の様々な問題を看護倫理上の課題ととらえる視点が弱いと指摘されてきたため、介護保険施設の看護職の道徳的感受性を高める倫理教育プログラムを開発することが必要と推測された。そこで、本研究の目的は、介護保険施設で働く看護職の道徳的感受性を高め、看護職が日常場面で生じる倫理的価値の対立状況を看護ニーズと認識できるように支援する倫理教育プログラムを開発することとした。
上記の研究目的を達成するために、平成22年度は介護保険施設の看護職が抱える倫理的ジレンマとその対処の特徴を把握するために半構成面接による質的研究を行い、平成23年度は前年度の質的研究のデータを基にして「介護保険施設で働く看護職の道徳的感受性尺度」を作成した。平成24年度は「介護保険施設で働く看護職の道徳的感受性を高める倫理教育プログラム」を作成し、看護職25名に対して試行した。倫理教育プログラムの効果を検討するために、その実施前後で「介護保険施設で働く看護職の道徳的感受性尺度」と前田らの「改訂道徳的感受性質問紙日本語版(以下,J-MSQと略す)」等で構成した質問紙調査を行った。分析方法は「介護保険施設で働く看護職の道徳的感受性尺度」と「J-MSQ」の全項目の合計得点および各下位尺度得点について対応のあるt検定等を行った。その結果、倫理教育プログラムの実施前後で「J-MSQ」に有意差は見られなかったが、「介護保険施設で働く看護職の道徳的感受性尺度」の2つの下位尺度で有意差がみられ(p<0.05)、今回作成した倫理教育プログラムは、介護保険施設の看護職の道徳的感受性を高める一定の効果があるのではないかと推察された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 介護保険施設で働く看護職の道徳的感受性を高める倫理教育プログラムの評価2013

    • 著者名/発表者名
      藤野あゆみ,百瀬由美子,天木伸子
    • 学会等名
      日本看護倫理学会第6回年次大会
    • 発表場所
      かごしま県民交流センター(鹿児島県)
    • 年月日
      20130608-20130609
  • [学会発表] 介護保険施設で働く看護職の道徳的感受性尺度の作成2012

    • 著者名/発表者名
      藤野あゆみ,百瀬由美子,松岡広子,天木伸子
    • 学会等名
      日本老年看護学会第17回学術集会
    • 発表場所
      金沢歌劇座(石川県)
    • 年月日
      20120714-20120715

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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