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2012 年度 実績報告書

うつ病の再発防止に向けた看護面接の方法

研究課題

研究課題/領域番号 21792336
研究機関東北福祉大学

研究代表者

近田 真美子  東北福祉大学, 健康科学部, 講師 (00453283)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードうつ病患者の看護 / 状況構成(Tellenbach) / うつ病の回復過程 / うつ病の再発防止
研究概要

本研究の目的は、うつ病の再発防止に向けて「状況構成(Tellenbach)」の変化の特徴を踏まえた看護面接の方法を検討することである。退院が決まったうつ病回復者5名に対し以下の指標に基づきインタビューを実施し、再発予防のための看護面接の指標を確定することが出来た。
①生活の再構築を図ることを念頭におきながら対象者の「状況構成」を把握すること。②何らかの役割と一体化しやすい傾向を抱えていることを念頭におきながら生活そのものを見直し、身体性の回復に焦点をあてて関わること。③身体を含む自己の回復が図られているかを見極めた上で、対象者の語りの中に、自己を客観視する視点が挿入されているのかに着目すること。その上で、対象者自ら生活を再構築できるよう援助するために彼らの鏡像として内省を促す機会を設けたり、多様な価値観に触れる機会を提供し、彼らの自己洞察を促すよう関わること。④心的エネルギーが充満し再び元の生活に戻りつつある場合、過去と現在の自己の振る舞い方を見直してもらうような声かけを行ったり、内省を促すよう関わること。⑤発病時(仕事をしていない自己から離れがたい時期など)は、自己の存在を揺るがしかねない危機的状況にあること理解した上で、彼らに良き受け止め手としての他者の存在の有無を把握すること。万が一受け止め手が不在である場合は、そこを補う他者や場所が必要であることを考慮し、話を聞く時間を十分に取るよう考慮すること。
なかでも③④の指標は、生活の再構築が出来るか否かという点で再発の有無に大きく関与しているため、発病前と同じ生活パターンに陥っていないか、内省を促すような働きかけが重要であることがわかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] うつ病という病を語ること/記述すること2012

    • 著者名/発表者名
      近田真美子
    • 雑誌名

      看護研究

      巻: 45 ページ: 368-376

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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