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2010 年度 実績報告書

認知症高齢者の意思決定能力の特徴と関連要因の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21792337
研究機関北海道医療大学

研究代表者

内ヶ島 伸也  北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (80364264)

キーワード医療・福祉 / 看護学 / 認知症 / 高齢者 / 意思決定
研究概要

本研究の全体構想は、認知症高齢者が自身の課題解決にかかわる意思決定の場に、現実的な形で参加できるための支援方法を確立することである。その第一段階として、本研究では、認知症高齢者の意思決定能力がどのように保持されているのかを、影響する要因とともに明らかにすることを目的としている。
平成22年度は、当初の計画に従って、認知症の方への面接調査を実施した。調査協力の同意が得られた特別養護老人ホームに居住する50人に対して行った調査結果から、意思決定するための機能的能力(「理解」「認識」「選択の表明」「論理的思考」)が認知機能障害の影響を受けて一様に低下するとみなすことはできないことを確認した。具体的には、認知機能の低下によって、情報を「理解」する能力は減少し、生活状況の「認識」が施設職員の客観的評価とずれること、「選択の表明」と「論理的思考」能力は回答を求められる設問や状況の影響を受けることが示唆された。この結果は、認知症であっても、認知機能の測定結果だけでは捉えきれない意思決定の力を保持している可能性をも示唆しており、能力評価の方法や環境調整を含めた意思決定支援に向けた取り組みをすすめる上で重要な資料となる。また、認知症の原因疾患による特徴をみたところ、本データでは異なる傾向を示さなかったが、今後も継続してデータを蓄積しながら、分析を重ねていく必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 認知症高齢者の日常生活ケアにかかわる意思決定能力の特徴とその関連要因の検討2011

    • 著者名/発表者名
      内ヶ島伸也
    • 雑誌名

      北海道医療大学看護福祉学部学会誌

      巻: 第7巻1号 ページ: 13-23

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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