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2009 年度 実績報告書

ユニットケア実施施設における認知症高齢者への安全なケア提供に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21792338
研究機関自治医科大学

研究代表者

長井 栄子  自治医科大学, 看護学部, 助教 (10352684)

キーワードユニットケア / 認知症高齢者 / 介護老人保健施設 / 危機管理 / 環境分析
研究概要

高齢者の個別性を重視した生活・ケア環境として注目されるユニットケアは,仕切られた空間によりスタッフ同士の交流不足や高齢者の転倒事故が起こりやすいという側面も持つ。ユニットケアは介護老人保健施設にも導入されてきているが,在宅復帰を目指す中間施設では身体的自立度の高い高齢者が多いために,より転倒事故が起こりやすく,特に転倒リスクの高い認知症高齢者の安全を守るための工夫について検討する必要性があると考えた。
そこでユニットケア実施施設における認知症高齢者への安全なケア提供の実態把握を研究目的として,まずユニットケアのモデルとされたスウェーデンの認知症高齢者施設(グループホーム)・5施設での視察及び施設長(看護師又は作業療法士)へのインタヴュー調査を実施した。対象施設では,高齢者8名に対し准看護師2~4名の体制で,かっ全個室にキッチンやシャワールーム,アラームやリフトシステムが完備され,入居者は最期まで入居時から慣れ親しんだ個室で過ごすことができる環境であった。また,市(コミューン)の看護師が地域の高齢者の入退院の動向を把握し支援するほか,施設内での事故は市への報告が義務づけられ,ランキングによる施設評価がなされていた。
一方,我が国のユニットケア実施施設についても,1団体2施設(介護老人保健施設)でのインタヴュー調査を実施した。対象は施設長1名,事務長1名,介護看護部長2名,施設ケアマネージャー2名,看護師6名,介護士6名の計18名とした。対象施設では,高齢者10~11名に対し介護士1~2名の体制で,かつアラームシステムはなく,介護老人保健施設であるため退所後の再入所時に高齢者が同室に入所することは難しい状況であった。
来年度は調査データの分析を深めたうえで,介護老人保健施設(約200施設)及び介護老人福祉施設(約100施設)に対して質問紙調査を実施する予定である。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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