1)SP(模擬患者<住民>)の教育プログラムの開発と実践:模擬患者の養成を行い、臨地の場で学生が想起できる環境について高められるように模擬患者の教育実践・プログラム作成を行った。内容は、模擬患者とは、自分を知る、イメージ作り、演じてみる、伝えてみる、振り返りとまとめについてのテーマで実施した。 2)OSCE(保健指導技術)の構成(方法の開発):保健指導技術の中より臨地で活用度の高い技術を考慮し、評価対象技術の選定を行った。実際に保健指導技術力、保健指導における判断力、コミュニケーション力、ケアリングなどの項目が選定された。 3)OSCEの教育評価:学習者が模擬患者に保健指導を行い、教育プログラムの評価の検証を行う。教育プログラムの評価については、評価の妥当性や信頼性を上げるために、本来評価すべき点を適切にはかっているのかどうかの評価項目の検討、および評価者によって正確に、さらに客観的に評価がなされているかどうかの検討を行った。 4)OSCEガイドラインの作成:学生用OSCEガイドラインと評価者用OSCEガイドライン、教員用OSCEガイドラインの作成を行った。学生用OSCEガイドラインの項目には、OSCEについての説明、スケジュール、実際の流れなどを含めていて、学生がOSCEを受ける目的や意味を理解できる内容とした。評価者用OSCEガイドラインには、学生用OSCEガイドラインの項目と役割分担とその内容、フィードバックの目的や方法、評価方法について加えたものを作成した。
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