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2009 年度 実績報告書

微小空間における水性多相溶液系を用いた細胞埋包非球形ハイドロゲルマテリアルの作製

研究課題

研究課題/領域番号 21800009
研究種目

若手研究(スタートアップ)

研究機関千葉大学

研究代表者

山田 真澄  千葉大学, 大学院・工学研究科, 特任准教授 (30546784)

キーワードマイクロ・ナノデバイス / バイオマテリアル / ハイドロゲル / 細胞移植
研究概要

本年度は,ハイドロゲルの材料として主にアルギン酸Caを用い,非球形ハイドロゲル粒子および左右で組成の異なる異方的ハイドロゲルファイバーの作製を試みた。複数の入口構造を有するPDMSマイクロ流体デバイスを作製し,ハイドロゲルマテリアルの作製を行ったところ,非球形ハイドロゲル粒子の作製では,(1)平衡状態にある2相溶液系ではなく,非平衡状態の溶液系を用い,(2)非ゲル化部として高分子量のPEGを用い,(3)さらに流路表面にアルキルシラン化処理を行った場合に,大きさに30%程度のばらつきはあったものの,直径100~200ミクロン程度の,C字型の非球形アルギン酸ハイドロゲルを作製できることが確認できた。また,ゲル化部と非ゲル化部の流量を調節することで,C字のくびれ部分の形状をコントロールすることが可能であった。一方,ファイバー状ゲルの場合には,デキストランを増粘剤として用いることで,直径数ミクロン~200ミクロン程度のファイバー状アルギン酸Caゲルを安定的に作製することに成功した。なおこのファイバー状ゲルにおいて,複数の入口から組成の異なる溶液を導入することによって,左右で異なる組成(強度)のゲルを作製すると,らせん状のマテリアルが得られること,さらに油相を導入することで液滴を内包するファイバーの作製が可能であることを見出した。さらにまた,断面における一部が強度の異なる(柔らかい)ファイバーにおいて細胞培養を行うと,細胞はファイバーの柔らかい部分に沿って長さ方向に細長いコロニーを形成しつつ増殖することが確認できた。このような異方的なハイドロゲルファイバーは,線形の組織構築を行うための新しいツールとなり得ると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マイクロ流体デバイスを用いた異方的ゲルファイバーの作製と細胞共培養系への応用2010

    • 著者名/発表者名
      菅谷紗里, 山田真澄, 関実
    • 学会等名
      化学工学会 第75年会
    • 発表場所
      鹿児島大学 郡元キャンパス
    • 年月日
      2010-03-20

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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