研究課題
若手研究(スタートアップ)
研究の目的は、100万ノードからなる自律分散システムの実験を可能とするソフトウェアプラットフォームを開発しつつ、その構成法を明らかにすることである。ベースとして用いた実験プラットフォームを詳細に調査、それを踏まえて改良し、その結果、それまで計算機1台上では30万ノードの実験が可能であったところ、60万ノードの実験が可能となった。主な調査・改良点は、並行/並列処理の基礎的な機構であるスレッドを取り扱う個所である。2009年9月からスレッドの取り扱いを調査・改良し、2009年11月には60万ノードでの実験が可能となった。その時点では、成功すべき処理(ノードによるデータ格納/読み出し処理)が失敗する場合が多く見られたが、その後も改良を続けており、成功率は向上し続けている。この成果は、実験プラットフォームの新版に実装されており、2009年12月に一般公開した。公開後、実験プラットフォームは、3月末までの間に、約2500回ダウンロードされた。
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情報処理学会論文誌 コンピューティングシステム(ACS) Vol.2, No.3
ページ: 39-46