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2009 年度 実績報告書

脳波信号中の眼電位除去による衝動性眼球運動関連脳波の特定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21800044
研究種目

若手研究(スタートアップ)

研究機関愛知県立大学

研究代表者

板井 陽俊  愛知県立大学, 情報科学部, 客員共同研究員 (10551971)

キーワードEEG / 眼電位 / 雑音除去 / TPE-AE
研究概要

本研究の目的は,信号分離技術の開発とその評価,脳波信号の解析,ハードウェアによる実装である。平成21年度の研究実施計画は1.衝動性眼球運動時の脳波信号に含まれる不要信号除去アルゴリズムの開発,2.その高速解法の開発,3.疑似信号による除去精度の検証である。今年度の研究により,以下の成果が得られた。
背景雑音の信号源が2つ存在するという明確な定義のもと,TPE-AEの拡張を行った。その結果,脳波信号との絶対値誤差が最小となる2つの外積を推定することにより,不要信号である眼電位,自発脳波の除去が可能であることを示した。しかしながら,この手法では2つの外積がそれぞれ自発脳波,眼電位に近似しておらず,不要信号以外の衝動性眼球運動関連成分が減衰される可能性がある。そこで,自発脳波が大部分を占め,かつ眼電位を含まない衝動性眼球運動直前の脳波信号から自発脳波の強度を求め,これを初期値とする教師信号つきTPE-AEを提案した。波形,スペクトル成分における評価を行った結果,自発脳波が外積の第一項,眼電位が第二項に現れることが示され,不要信号の的確な除去が可能であることが確認された。さらに,教師信号つきTPE-AEは非線形関数を含む最小化問題を解くため乱数による解法を採用しているが,リアルタイム処理には計算の高速化が欠かせない。教師信号つきTPE-AEの高速化を目的とし,メジアンを用いた解法について検討を行った。疑似信号を用いて評価を行った結果,メジアンによる解法は乱数による解法に比べ高速かつ,解のばらつきが小さいことが示された。以上の成果は,国際会議,研究会において一件ずつ報告した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Background noise estimation using outer product expansion for ELF electromagnetic wave2009

    • 著者名/発表者名
      A.Itai
    • 学会等名
      2009 International Symposium on Intelligent Signal Processing and Communication system
    • 発表場所
      Kanazawa Excel Hotel Tokyu, Kanazawa Japan
    • 年月日
      2009-12-07
  • [学会発表] 外積展開による衝動性眼球運動時の脳波信号における不要信号除去2009

    • 著者名/発表者名
      板井陽俊
    • 学会等名
      電子情報通信学会 ニューロコンピューティング研究会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2009-11-12

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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