研究概要 |
交付申請書では平成21年度中に本実験を開始するところまで到達する予定にしておりましたが,本研究の実施の上で特に重要な外乱負荷発生装置の製作・修正に多くの時間を費やしたため,平成21年度中に本実験を開始できませんでした。当初,メーカー(内田電子株式会社)に外乱負荷発生装置を作成していただくにあたり,外乱負荷発生装置と重心動揺計とを同期して計測する上で両装置の接合,安全面の確保の問題や両装置を同期して測定する上での問題がありました。しかし,3度にわたる製作・修正の中で,外乱負荷発生装置と重心動揺計を接合する強固な部品をとりつけ,外乱負荷発生装置から外乱発生時に安定したトリガー信号を出せるようにしたことで,上記の問題を解決することができました。 外乱負荷発生装置の仕様についてはパーキンソン病患者や高齢者の外乱負荷時の姿勢制御に関する先行研究を調べ,それに基づき外乱負荷発生装置の仕様は,外乱の振幅は前後0~100mm,外乱の速度は0~300mm/sで調整できるようにしました。 平成21年度に完成した実験環境で,平成22年度に本実験の実施,外部への公表までをできるようにしたいと思います。
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