研究課題
若手研究(スタートアップ)
生体内骨格筋組織には、収縮要素(Skeletal muscle contractile component)の他に脂質・間質液・結合組織といった非収縮要素(non-contractile component)がモザイク状に存在している。申請者が研究している部位別多周波生体電気インピーダンス分光法(Segmental Bioelectrical Impedance Spectroscopy, S-BIS)は、筋細胞膜の電気的な性質および骨格筋組織中の各種要素の電気特性の差異を利用し、骨格筋内組成を推定できる可能性がある。そこで、本研究では、S-BISの体肢骨格筋内組成推定法を確立することを目的とし、本年度は、まず電極配置、測定部位、周波数の選択について、基礎的な検討を行った。その結果、1人4分以内の高速度で全身の体脂肪率、細胞内外液量、骨格筋量、体細胞量に加え、上肢・大腿・下腿各部の細胞内液量、細胞外液量、筋細胞量を測定できる方法を提案することができた。また、測定時間や測定時期による影響を検討した。さらに、二重標識水法と臭化ナトリウム法をゴールドスタンダードとしてその推定法の妥当性を検討した。研究成果については、国内外の学会発表、論文にて発表することができた。また、運動中の水分動態の変化について筋生検などとの比較を行った。現在、MRI/CTなどとの比較を試みており、来年度はより広範囲な対象者に対しての測定を行う予定にしている。
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