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2010 年度 実績報告書

モノリス材料によるタンパク質超高速多次元分離システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21810014
研究機関京都大学

研究代表者

森坂 裕信  京都大学, 農学研究科, 助教 (20541486)

キーワードプロテオーム / 分析化学 / モノリスカラム / タンパク質分離 / 液体クロマトグラフィー / 多次元分離 / シリカモノリス / 2D-HPLC
研究概要

本研究では、現在一般的に使用されているゲル電気泳動法と比較して、ハイスループットな多次元タンパク質分離システムの開発を目的とする。現在、プロテオーム解析でのタンパク質分離法としてはゲル電気泳動法が一般的に用いられているが、更なる高性能化を目指し、液体クロマトグラフィーを用いたフロー系での高速タンパク質分離を構築し、これを基盤に新規タンパク質分離システム構築を検討した。液体クロマトグラフィーでは分離媒体であるカラムの開発が重要となるが,昨年度の成果として、タンパク質分離に最適化したワイドボアモノリスカラムを開発し、逆相モードによるタンパク質の高速分離が可能となった。更に、このシステムとイオン交換モードによるクロマトグラフィーシステムとをオンラインで接続し、多次元分離システムである二次元高速液体クロマトグラフィーシステムを構築した。等電点と疎水性の異なるタンパク質混合溶液を調整し、この新規システムで分析した結果、第一次元のイオン交換モードでは等電点による分離、第二次元の逆相モードでは疎水性による分離が確認できた。また、これまでに蓄積してきた分析条件と分析メソッドを利用し、システムのチューニングを行い、多様なタンパク質分離が可能となったので、酵母細胞より抽出したプロテオーム試料の分離を試みた。その結果、複雑なタンパク質混合物の分離が達成され、分離後のタンパク質を質量分析に供してタンパク質同定まで可能となった。以上の結果から,ワイドボアモノリスカラムを用いた二次元高速液体クロマトグラフィーシステムによるプロテオーム解析が達成できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] モノリスカラムを用いた酵母表層タンパク質のプロテオーム解析2011

    • 著者名/発表者名
      森坂裕信
    • 学会等名
      日本農芸化学会2011年度大会
    • 発表場所
      京都女子大学(京都府)
    • 年月日
      2011-03-28
  • [学会発表] High performance separation of protein using long monolithic column for single cell proteome analysis2011

    • 著者名/発表者名
      森坂裕信
    • 学会等名
      The 5th International Workshop on Approaches to Single-Cell Analysis
    • 発表場所
      武田ホール(東京都)
    • 年月日
      2011-03-03

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公開日: 2012-07-19  

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