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2010 年度 実績報告書

安全なまちづくり「セーフコミュニティ」を活用したソーシャルガバナンスモデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21810033
研究機関京都大学

研究代表者

白石 陽子  京都大学, 医学研究科, 特定研究員 (30551163)

キーワードセーフコミュニティ / 安全・安心のまちづくり / コミュニティ政策 / ソーシャルガバナンス / 市民協働
研究概要

本研究では、世界的に急速に広がっている安全なまちづくり活動「セーフコミュニティ(SC)」を取り上げ、その特徴である「住民主体の分野横断的な協働の仕組み」に着目し、その国内外の事例を通して「体制」と「機能」について分析を行った。前年度に引きつづき事例分析を中心とした研究を進める中で、新たに持続性を確保するための要素として「取組の成果を測定・評価する仕組み」にも焦点をあて、ソーシャルガバナンスの一モデルを提示することを試みた。2010年度の研究実績は以下の通りである。
1. 文献研究による成果
昨年に引きつづき、国内及び国外(台湾、タイ、ベトナム、カナダ)でSC活動を導入しているコミュニティにおけるSC関連書類(各種報告書類およびSC認証申請書等)を分析し、それぞれのコミュニティにおける連携・協働の体制、その機能、取組の成果の評価の仕組みを整理した。
2. 事例研究による成果
(1) 協働による取組みの仕組み、継続的運営の仕組み
国内の事例としては、昨年度の亀岡市、厚木市に加えて、豊島区、長野県小諸市、同県箕輪町において調査を行った。SCの方向性を決定する運営体制と実際に取組を展開する実践体制について分析した。また、海外についても、台湾、タイ、ベトナム、カナダ等において同様の調査を文献に加えてインタビュー調査により行った。
(2) 取組の成果測定・評価の仕組み
国内事例については、すでに5年の実績をもつ亀岡市以外はSC導入後の期間が短いこともあり、取組成果を外傷や事故数を指標として測定・評価できる段階には至っていないケースがほとんどであるため、「プロセス評価」の視点から評価体制をみた。海外については、すでに長い活動実績をもつコミュニティもあることから、プロセスとアウトカムの両面からの分析を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 住民参加型安全安心マップ作成のワークショップへの参加の行動規定要因-京都府亀岡市におけるセーフコミュニティ活動の事例分析-2010

    • 著者名/発表者名
      村中亮夫・谷端郷・中谷友樹・花岡和聖・白石陽子
    • 雑誌名

      都市計画論文集

      巻: 45巻3号 ページ: 325-330

    • 査読あり
  • [雑誌論文] セーフコミュニティ活動が日常生活における安全・安心感に与える影響2010

    • 著者名/発表者名
      白石陽子
    • 雑誌名

      日本セーフティプロモーション学会誌

      巻: 第4巻 ページ: 47-54

    • 査読あり
  • [学会発表] 海外のインターナショナルセーフスクールの取組2010

    • 著者名/発表者名
      白石陽子
    • 学会等名
      日本セーフティプロモーション学会第4回学術大会
    • 発表場所
      厚木市
    • 年月日
      2010-11-19
  • [学会発表] セーフコミュニティ申請にむけたガイドラインの解説2010

    • 著者名/発表者名
      白石陽子
    • 学会等名
      日本セーフティプロモーション学会第4回学術大会
    • 発表場所
      厚木市
    • 年月日
      2010-11-19
  • [学会発表] Perspectives of technology in WHO Safe Community2010

    • 著者名/発表者名
      白石陽子
    • 学会等名
      第49回生体医工学会
    • 発表場所
      大阪市
    • 年月日
      2010-06-27
  • [図書] 域共創と政策科学-立命館大学の取組-第4章亀岡市における安全なまちづくり「セーフコミュニティ」活動の導入2010

    • 著者名/発表者名
      白石陽子
    • 総ページ数
      65-82(315)
    • 出版者
      晃洋書房

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公開日: 2012-07-19  

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