「退耕還林」の実施による水土流失の抑止状況を解明するため、陝西省洛川県、安塞県を対象に、退耕還林地の面積と年間土砂排出量との関係を調べた結果、退耕還林により水土流失が緩和された可能性を示唆された。「退耕還林」終了後(ポスト退耕還林)の耕作再開と水土流失の見込みについて現地調査を行った結果、洛川県では、リンゴが現地住民の主要収入源となっているため、耕作再開とポスト「退耕還林」における水土流失の危険度が小さいと考えられた。、安塞県においては代替産業の育成効果が限られているため、ポスト「退耕還林」における水土流失危険度が相対的に大きいと考えられた。
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