研究2年目は、主に(1)文献研究、(2)データ分析、(3)学会発表、を行った。 (1)小学校外国語活動の目標を第二言語習得理論に基づいて、文献研究を行った。その成果は、2011年3月に「小学校英語教育学会紀要」から出版された。題目は、英語コミュニケーションの「素地」と「基礎」-第二言語習得の熟達化理論に基づいて-、である。 (2)研究1年目に収集したデータの分析を行った。分析の結果、外国語活動の自己評価は、文法、語彙、発音などの言語面よりも、活動自体への興味・関心・意欲・態度面に集中することがわかった。この点は、大人の外国語学習の場合が言語面に集中するのとは対照的に、異なる可能性が示唆された。 (3)(2)の成果を、2011年3月に米国シカゴで開かれたAmerican Association of Applied Linguisticsにおいて口頭発表を行った。また、早期英語教育に関する世界の動向に関しても情報収集を行った。
|