外国語教育では、「評価が学習を測定するためのツール」であることはよく知られているものの、「評価が学習を促進する手段である」ことは知られていない。本研究では、後者に注目し、小学校5,6年生62人を対象に、外国語活動における自己評価のプロセスについて検証を試みた。小学生に外国語活動後に記入してもらった自己評価の内容を分析したところ、英語の「音声や基本的な表現」への慣れ親しみだけではなく、「興味・関心」や「態度」が形成されていることが分かった。本研究の結果は、コミュニケーション能力の素地を育成する外国語活動の有効性を示していると言える。
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