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2009 年度 実績報告書

構造的曖昧性とその理解~日英語の否定と焦点の相互作用に関する心理言語学研究

研究課題

研究課題/領域番号 21820003
研究種目

若手研究(スタートアップ)

研究機関山形大学

研究代表者

小泉 有紀子  山形大学, 基盤教育院, 講師 (40551536)

キーワード言語学 / 心理言語学 / 国際情報交換 / アメリカ合衆国
研究概要

英語のnot-because構文の処理において2つの可能な解釈から適切なものを撰ぶ際に韻律や語用論がどのような役割を果たすかについて検証している。21年度の研究実績について、研究計画の内容に沿って報告する。
1.Not-because文とif従属節の韻律特性の音響分析
研究実施計画の1番目に挙げたnot-because文の韻律特性とif節への埋め込みの役割について検証するために、計12名の英語母語話者に刺激文を読みあげてもらい、その韻律特性について検証した(データ収集期間は日本において21年度7月、米国NYにおいて21年度3月)。結果、Koizumi(2009)において提示された仮説通り、not-because文は2つのうちどちらの解釈が採用されるかよって異なる韻律特性を持つが、この2解釈間の韻律的不均衡はif節の埋め込みによって解消される、さらにif節への埋め込みにより通常では好まれない解釈のほうに近い韻律特性を持つことがわかった。なお、このデータ分析の一部は21年度日本言語学会第139回大会で発表された。
2.同一被験者内での改行の効果に関する読み実験
Koizumi(2009)で行われた2実験(手順・刺激文の内容は同一に保ち政行の有無のみを変更した。異なる被験者グループに対して遂行した)における読み時間データの特性をより詳しく分析、説明するために、同一被験者グループを対象に改行の有無の読み時間に及ぼす影響を検証することが必要と考え、米国にてデータ収集を行った。21年度1月に米国NYにて研究協力者との打ち合わせを経て、21年度3月に同地にて英語母語話者を対象にデータ収集を開始した。同地にて21年度末までに13人の英語母語話者からデータを得た。データ収集は22年度も継続中である。
3.否定と焦点に関わる情報構造・韻律をめぐる理論的考察
文献研究を通して、否定と焦点に関する情報構造や韻律特性の観点からの理論的考察を行った。22年度も継続中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 曖昧構文の理解における従属節の韻律の影響-英語if節を中心に-2009

    • 著者名/発表者名
      小泉有紀子
    • 学会等名
      日本言語学会第139回大会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2009-11-28

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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