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2010 年度 実績報告書

近世日本における将軍側近の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21820030
研究機関長崎大学

研究代表者

福留 真紀  長崎大学, 教育学部, 准教授 (60549517)

キーワード日本史 / 近世 / 徳川幕府 / 官僚組織 / 将軍側近 / 徳川将軍
研究概要

本年度は、「江戸時代全体にみる将軍側近の変遷」という切り口から分析を進め、将軍側近と幕府官僚組織の関係の分析をおこなった。
江戸幕府日記の検討のため、肥前嶋原松平文庫(長崎県島原市)、明治大学博物館(東京都)、東京大学史料編纂所(東京都)、将軍側近および大名家の史料の検討のため、柳沢文庫(奈良県大和郡山市)、香川県立ミュージアム(香川県高松市)での史料調査を行った。
成果としては、以下の事が挙げられる。江戸時代後期については、幕藩研究会(学習院大学)で、研究報告「文政御幕奉行の日記-「柳営補任」の空白」を行った。本研究は、文政期の幕奉行の日記と老中の水野忠成の日記を分析しながら、江戸時代後期の幕府官僚のあり方を検討したものである。
また、昨年度収集した首都大学東京図書情報センター所蔵の「老中借写日記」の分析も進めた。
江戸時代中期については、かねさは歴史の会(神奈川県横浜市)主催の歴史講演会において、招待講演「幼少将軍徳川家綱」および「柳沢吉保と「忠臣蔵」」を行った。前者は、将軍が自ら政治的手腕を発揮できない幼少な将軍の場合、老中を筆頭とする官僚組織と将軍側近は、どのように政治に携わるのか、両者の関係から考えた。後者は、歴史学と文学の両方の視点から将軍側近を論じた。加えて、この時期の側近を題材とした『将軍側近柳沢吉保-いかにして悪名は作られたか』(新潮社)の執筆を進めた(刊行は来年度)。本書では、将軍側近の変遷過程の中で、吉保はどのような立場にあるかにも注目しており、江戸時代を通しての将軍側近と幕府官僚組織の関係の分析も試みた。なお、これらは、新しい研究成果を、一般社会に紹介する役割も果たした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 文政御幕奉行の日記-「柳営補任」の空白2011

    • 著者名/発表者名
      福留真紀
    • 学会等名
      幕藩研究会
    • 発表場所
      学習院大学
    • 年月日
      2011-12-19

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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