研究課題
研究活動スタート支援
中世的民族意識の形成過程の一端を、中世チェコにおける反ドイツ人感情の検討により明らかにした。植民運動により多数のドイツ人が移住した中世のチェコでは、民族意識形成のカギとなる他集団への敵意を主にドイツ人へ向けてきた。チェコでもキリスト教世界に共通な反ユダヤ人感情は存在したが、ドイツ人をユダに準えるほどに強烈な反ドイツ人感情がそれを目立たせなかった。敵意を向けるべき他集団はただ一つありさえすれば十分であったからである。
すべて 2011
すべて 雑誌論文 (1件)
秀明大学紀要 8号
ページ: 123-135