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2010 年度 実績報告書

日本語教育における実践研究の理論と日本語教師の実践研究観に関する考察

研究課題

研究課題/領域番号 21820055
研究機関早稲田大学

研究代表者

市嶋 典子  早稲田大学, 日本語教育研究センター, 研究員 (90530585)

キーワード実践研究 / 実践研究観 / 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ / レッスンスタディ / アクション・リサーチ / 「対話的アセスメント」 / 実践の改善 / 社会変革
研究概要

本研究では、日本語教師へのインタビューによる意識調査と文献調査により、日本語教育において実践研究がどのように行われてきたのかという実態を把握し、問題点を明らかにすることを目的とした。その上で、実践研究の理論を現場の教師の問題意識から捉え直し、日本語教育学的実践研究の新しい理論的枠組みの一試案を示すことを目指した。
平成22年度は、前年度から引き続き,文献調査,インタビュー調査を行った。文献調査については,教育心理学の分野における授業研究の問題を論じた論考,アメリカ、ヨーロッパ、アジアの学校教育の分野におけるレッスンスタディ事例について論じた論考,社会学,心理学の分野において論じられているアクション・リサーチについての論考を収集し,内容を分析した上で,これらを網羅的に体系化し、データベース化した。
インタビューで得られた結果については,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)の手法を用いて分析し,日本語教育学的実践研究の理論に関する仮説生成を行った。さらに,研究・調査の結果を基に、日本語教育学的実践研究の概念の更なる考察、検討を行い、モデル構築の為の原案を作成した。また、プロトタイプの検証を通じて、課題を明らかにし、仮説モデルの修正版を作成し,「対話的アセスメント」という実践研究に関連する新たな概念を提示した。
これらのインタビュー調査、実践の分析・考察を学会で発表し,最終的な成果を論文にまとめ、公表した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 実践研究をどう記述するか-私たちの見たいものと方法の関係2010

    • 著者名/発表者名
      広瀬和佳子, 尾関史, 鄭京姫, 市嶋典子
    • 雑誌名

      早稲田大学日本語教育学

      巻: 7 ページ: 43-68

  • [学会発表] 教師と学習者による対話的アセスメントの意義と課題自主シンポジウム:なぜ協働するのか2010

    • 著者名/発表者名
      館岡洋子, 市嶋典子, 広瀬和佳子, 古屋憲章
    • 学会等名
      日本教育心理学会第52回総会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2010-08-29
  • [学会発表] 日本語教育における対話的アセスメントの意義と可能性2010

    • 著者名/発表者名
      市嶋典子
    • 学会等名
      ICJLE 2010年世界日本語教育大会
    • 発表場所
      台湾政治大学
    • 年月日
      2010-07-31
  • [学会発表] 日本語教育学において実践研究はいかに意味づけられてきたか2010

    • 著者名/発表者名
      市嶋典子
    • 学会等名
      日本語教育学会春季大会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2010-05-23
  • [図書] アセスメントと日本語教育-アセスメントの多様化とその実践へ向けて-対話的アセスメントの実践研究-価値の衝突と共有のプロセスの創出2010

    • 著者名/発表者名
      市嶋典子, 佐藤慎司, 熊谷由里(編)
    • 総ページ数
      125-152(27)
    • 出版者
      くろしお出版

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公開日: 2012-07-19  

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